過食症に負けないで
ISBN4-88978-057-2  137kgから53kgへ
 過食症を克服した著者が過食症で悩む人たちに贈る本


 今回この本を手にしてくれたみんなは過食という言葉にどんなイメージを抱いているのだろう。ぼくは今まで生きてきた人生の半分を過食症と共に過ごしてきました。だからぼくは雑誌の記事やテレビの特集で「過食症」という文字を見ると、悩み、もがき苦しんだ自分自身の過食症との戦いを思い出します。それは今思い返してもとても思い出にできるようなきれいごとではなく、あまりにも壮絶すぎて、言葉にすることもできないものでした。
今回この本を手にしてくださったみんなは今、過食症と戦っている最中ですか? それとも、いやなこと、辛いことがあると過食してしまうという状態ですか? 
過食症との付き合い方は非常に難しい。なぜなら、それはただ大量に食べてしまうというだけではない、心の問題がそこには潜んでいるからです。
誰だって美味しいものがあればたくさん食べてしまう時もあります。たまにはストレスで食事をたくさんとってしまう時もあります。でも過食症は違います。食べずにはいられなくなり、コンビニやスーパーなどで信じられないくらいの大量の食材を買い込み、そのすべてを隠れるようにして食べ、そのくせ口に手をいれてトイレで戻したり、下剤を飲んで全て排便したりする、それが「過食症」なのです。
この本が過食症で悩んでいる一人でも多くの人の役に立つように、今のぼくの知っている全てを書きたいと思います。この本を読んで改めて過食症の怖さと原因、それと同時に過食症は治るんだということを確認していただけたらこれ以上の喜びはありません。
心を込めて   カウンセラー さかもと聖朋

さかもと聖朋公式ホームページ
さかもと聖朋著
四六判 192頁
定価(本体1400円+税)


主な目次
はじめに

第一章 バケモノと呼ばれて
食べてさえいれば幸せだった
小学一年生で初めての過食嘔吐
先生に「なぜ友達が出来ないの」と叱られて
養護施設での生活
中学生になってますます過食がひどくなり
中学二年生の時いじめで死にかけ新聞にのる
過食症の怖さを知ったぼく
過食症が辛くて自殺未遂を一七回
過食症を治したいと心に決めた日
過食症との戦いの日々

第二章 カウンセラーになったきっかけ 
カウンセラーを目指した理由 
カウンセラー学校へ行く 
カウンセリングの勉強をして再出発

第三章 過食症とは
過食症のはじまりはダイエットから
過食症の人は自分のルックスを気にする
過食症の人は本当の友達がいない
過食症の人は親に対して恨みを持っている人が多い
過食症の人は兄弟と比べられている場合が多い
過食症の人は体重が増えることが一番こわい
過食症の人はバイトや仕事を長く続けることができない
過食症の人は恋人に依存する

第四章 過食症の最中にしてはいけないこと
新しいことへのチャレンジ
複数の相手とセックスしない
過食症の人は鬱病を抱えている場合が多い
自分を好きになるのではなく、自分を大切にする

第五章 ぼくがカウンセリングしたひとたち
A子さんの場合
B子さんの場合
C子さんの場合

第六章 過食症を治すために
過食症を治すためにするべきこと
まずは精神科に行こう
カウンセリングを受けよう
良いカウンセラー悪いカウンセラー
カウンセリングをうけることは
過食症を治す一番てっとり早い方法

第七章 過食症で悩んでいるみんなへ
すべてがいやになった君へ
恋をしたい君へ
おしゃれしたい君へ
ルックスがいい人は幸せをつかみやすい?
ルックスを磨きすぎてしまう人へ
告白を沢山されているからもてているとは限らない
ダイエットで悩むみんなへ
過食症で自殺してしまう人がとても多い
自殺したい君へ
勇気を出して過食症と戦おう
こんなぼくに出来ること
散歩に行ってみませんか
自分の部屋は自分の精神状態と同じ
花を見てきれいだなと感じられる自分でいよう
たくさんの本を読もう
両親への甘え
いやな人、苦手な人からは離れよう
正しい人、優しい人が損をし、ずるい人、意地悪い人が得をする世の中
正しい人、優しい人が損をしないように、いつもぼくは味方だからね
ひがみ・ねたみ・うらみからは何も生まれない
辛いなら泣いちゃいなよ
幸せや奇跡は待っているだけでは駄目
ぼくのつくった夢のことば

おわりに―勇気を出して